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横内・岡田研究室21期生の山崎正人が(社)日本不動産学会賞『湯浅賞』を受賞

 山崎正人さんの修士論文「プライベートビーチに着目した海岸空間の環境管理手法に関する研究」が
不動産科学専攻研究奨励賞につづいて(社)日本不動産学会賞『湯浅賞』を受賞しました。学内だけでなく
学外からも山崎正人さんの研究が高く評価されました。

研究室で行っている研究が、河合塾発行「栄冠をめざして」に掲載されました!!

栄冠をめざしてSPECIAL特集号2003

テクノロジー・環境・情報・バイオ系学部特集号,p.105

河合塾 全国進学情報センター

わが国初、“プライベートピーチ”をキーワードに

海浜地域の環境と開発の両立策を多角的に研究していく

     環境を重視した水辺のまちづくりを探る

 今、お台場や葛西臨海公園、横浜みなとみらい21など都心に近いウォーターフ□ントが、魅カ的なスペースとして人気を集めている。水辺は多くの生物の生命を育み、人間も水辺を様々な形で利用するとともに、心癒されてもきた。海洋国日本は、世界でも有数の海岸線の長さ(35000km)を有する。国土の狭い日本にとって、この海岸地域は、たいへん重要な空間だといえる。「ウォーターフロントという空問は、自然環境と人間活動の両方にとって、とても貴重です。どちらか一方だけの保護や利用を考えることはできません」。ウォーターフロント研究室の岡田智秀先生は、海岸線の環境保全と開発の両面に、同蒔に目を向けていく必要性を強調する。

 ウォーターフロントという用語自体、同研究室の横内憲久先生が日本で普及させたものだという。研究室では、港、海浜、河川流域、湖沼などウォーターフロント全体に着目する。それらの空間を建築の場として利用するために、建築学はもとより、自然環境やそこに暮らす人々の暮らし、海岸線利用に関する法律など幅広い視点が必要になる。現在注目しているのが法律と環境保全の視点だ。日本の海岸線は国(行政)の管理下にあり、基本的には特定の民間人による独占や自由使用が禁じられているという。このため、これまでは主に行政主体で、公共事業(税金)により海岸線の環境保全対策が実施されてきた。しかし近年の税収悪化などで、その方法に新しい対策が必要になってきている。そこで、横内先生や岡田先生たちは、民間事業者(民問の資金)が中心になって公共事業を実施するPFl(Private Finance lnitiative)という英国の考え方に注目。その新たな提案は民間事業者が海浜空問をある程度目由に利用できると同時に、その対価として海浜空間の環境整備を行う、という考え方だ。具体的なテーマとしては、欧米等では実現しているプライベートビーチの日本での実現をめざす。「日本での海岸利用には夏の海の家がありますが、現在の法律では一時期しか認められません。もし民問が年問を通して収益事業に使うことができれば、経済効果もあり、さらに海岸は自ずと美しく整備され、環境保全にもつながります」。そのための様々な法律の規制緩和策について、研究・分析を進めている。

■現場主義で、地域を解読できる人材の育威をめざす

 研究室ではよく実地研修に出かける。お台場や葛西臨海公園はもちろん、大阪・神戸の港まちや、沖縄も実地研究の対象だ。「現場にいくと様々なものが見えてきます」。考えていく方向は、海浜・干潟の環境などから、人問の居住、生産、流通、レクリエーションに至るまで多様だ。 岡田先生はさらに先見的な考え方として、日本型ミチゲーション・バンキングを推奨している。これは実際にアメリカで実現している環境管理制度で、ある地域で将采開発で失われる目然環境を想定して、あらかじめ大規模かつ良質な敷地(主に水辺)で、目然環境を創出しておくというもの。アメリカの環境管理政策では、ある開発を実施する際、その実施者は、開発で矢われる自然環境と同等の量の『補償』が義務づけられているのだ。現実には金銭的な方法が採られ、今や環境ビジネスになっているという。このシステムは、環境管理のための画期的アイディアとして、脚光を浴びている。この考え方の実現化への調査研究もスタートさせている。扱う領域は地球規模だ。 21世紀の豊かな水辺環境をめざして、岡田先生が強調するのは、現場主義に立った計画哲学である。「水辺は地域によって変わります。建築系の学科なので、基本的にはまちづくりが主体になります。地域の個性や魅力をきちんと解読し、そこに合わせた計画ができなくてはなりません」。 そのため、水辺の景観という視点にも着目しつつ、『書ける・話せる・考えられる』人材を育てることをめざす。

海洋建築から環境へ、研究はどんどん広がります

日本大学大学院 理工学研究科 修士2

◎山崎 正人さん 茨城県立多賀高校卒

 小さい頃から海が大好きでした。大学選択で、海洋建築工学科がウォーターフロントを研究すると分かってここに決めました。もちろん建物を作りたいと思ったのですが、単体の建築よりも、その集合体としてみた場合の部市デザインに興味がでできました。研修旅行で地方や海外に出かけても、視線は海岸線の景観にのぴ、いつの間にか建物群と海の取り合わせを見ていたりします。テーマは『プライベートビーチを活用じた新たな海岸空問の管理手法に関する研究』。沖縄での海岸環境の調査や分析をしています。まず、そのための法律の研究をはじめています。将来は、都市の中での水辺のオアシスス的空間の創出をめざし、地域環境づくりに参加できたら、と夢を広げています。


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